こんにちは。一部の大学ではゼミというものがないところもありますが、大半は少人数で特定の教授の下で何かを行う、ゼミと言われるものが3回生から始まります。
滋賀大もそうで、正式名称は専門演習というものです。
ちなみに専門演習Iが3回生の春、IIが秋、IIIが4回生の春、IIIIが秋です。
滋賀大の特長は、学科間の縛りがほとんどないところで、私が編入したのもそれが理由の一つです。
ゼミも然りで、ファイナンス学科でも企業経営のゼミが取れます。
そして、企業経営のゼミは断トツで人気で、各学科からみんな集まってきます。
滋賀大の現役生は2回生の秋に、ゼミナール大会というゼミの説明会が開かれ、実際にそのゼミに所属している先輩と話したり、各ゼミの紹介冊子が配られたり、はたまた部活などの先輩からいろいろな情報提供を受けることができるのですが、編入生は何の情報も与えられず非常に不利な状況です。
そのゼミの教授の授業を受けたこともありませんから、雰囲気すらつかめません。
唯一の情報源は滋賀大のオンラインシラバス。片っ端から専門演習と書かれている講義をクリックして、教授の専門分野と大まかな内容を見てどういうゼミかを想像する連想ゲームです。
ですから、十分な情報から検討する機会が与えられず、せっかく頑張って合格したのにこれでは現役生との間に圧倒的不利があります。
かくいう私もゼミを決める際に非常に苦労したので、少しでも編入生のフォローができればと思い、書いてみました。
まず、ゼミの開講時限ですが希望するゼミによってバラバラです。水曜の3限もあれば、金曜の3限に開講するゼミなど。ただ基本的には午後から開講されています。
そして、そのゼミの時間には他の講義を履修登録することができないので、時間割を組む際はまずゼミを決めた上で組むことになります。
それでは、ゼミを選ぶ3つの基準について解説します。教授の専門分野と自分がやりたいことの合致性はあまり重視せず、あくまでそのゼミが取り組む内容との合致性で判断されると良いと思います。
1.ゼミの進め方
ゼミは大きく分けると、白紙の状態からグループで何か新しいものを作っていくタイプか、あらかじめ教授が指定しているものを取り組んでいく(輪読など)タイプに分かれます。
前者の場合、主体性が求められやすい傾向があります。2つめでも取り上げますがゼミの時間外でのミーティングもあったりします。
後者の輪読タイプは、事前に指定された箇所をプレゼン作成して発表、グループ間でディスカッションし、それを週ごとにローテーションしていく感じです。
前者の場合、ゼミの中でも更にいくつかのチームに分かれ、数か月かけて外部のプレゼン大会への出場などを目指していくゼミもあります。
なので、組織として誰かと一緒に作り上げていくことをやってみたい人には前者がお薦めでしょう。実際、社会に出て仕事をしていく上で大きな力になると思われます。
2.サブゼミ、ゼミの雰囲気
サブゼミとは登録した時間以外でのゼミ活動のことです。例えば、ゼミは通常1限分、つまり90分で終わりですが、ガチなゼミだと続けてもう1限行われたりします。
また、先ほど挙げた外部に向けたプレゼンを作っていくようなゼミだと、正規のゼミ時間だけでは足りないので、学生たちが自主的に集まって進めていきます。それこそ、夜の10時からグループでzoomで話し合ったりなど。
その外部の発表は夏休み中に行われたりするので、夏休みも定期的にミーティングを行ったりしますが、全員が全て集まれることはほとんどなく、部活やバイトでどうしても出られないことは普通にあるので、参加できる人が集まってつないでいくという感じです。
なので、そこまで気負いする必要はなく、参加できるところでチームに貢献すれば良いと思います。
ただ、できるだけ楽したい、ゆっくりしたい人はそういうゼミを選ぶと疲れてしまうので気をつけたいというお話です。
また、ゼミも寝てても問題ないようなところから、1年間海外研修を課す代わりにマッキンゼーに行けるような就職予備校ゼミみたいなものまで、いろいろなレベルが存在するので、もちろん大半は真面目な普通のゼミですが、多少飲み会に偏った緩いゼミとかいろいろあるので、その辺りを検討して入るようにしてください。
3.教授との相性
最後に、教授との相性ですが上の2つと比べると重要度は低いです。ただ、卒業論文の指導などで個別にやり取りする機会が4回生では増えてきますので、教授との相性は多少重要です。
ですが、3回生のうちはグループワークがほとんどですし、人気のゼミだと20人ほどですので、そこまで個別にやり取りすることはありません。
人気のないゼミはそれこそ2,3人ですので、そうなると教授との相性は影響しそうです。
もし不安でしたら、事前にメールしてアポを取って直接会って話してみるのもありだと思います。
学生支援課もしくは教務課に行けば、教授と繋いでくれるはずです。
ちなみに私も、気になるゼミがあったので編入試験の面接が終わり次第、教授にアポ取って直接話を伺いにいったことがあります。
ただ、合格してゼミに入りたい旨メールしても返事がなく、第一志望で書いても落とされましたが(笑)
結果的には今年はコロナで外部とのタイアップが無かったので、良かったといえば良かったけれども。
教授との相性というのは、実際に授業を取ってみないとなかなか分かりにくいものがあります。逆に言えば、この授業面白いなぁと思えばその教授とは相性が良いと言えるでしょう。
おまけ
いくつか講義を取ってみた中で、印象に残っている教授を挙げてみます。
・柴田淳郎教授
教授陣の中では比較的若く、親しみやすい雰囲気です。講義もトップを争うくらいに人気(単位が取りやすい説)で、どちらかというと陽キャが多い、飲み会ワイワイしたいようなゼミです。
・岡本教授
マーケティングを担当している教授で、滋賀大のパンフレットにも載っていますが、講義はスライドの棒読みで意外と分かりにくいです。マーケティングを専攻している教授が少ないので、マーケティングに興味がある人は良いかもしれません。
・小野教授
組織行動論、リーダーとフォロワーなどの研究をしており、講義は結構熱く語ってくれます。
ゼミは少々厳しいとかなんとか。
・澤木教授
人的資源の女性教授で、文章だけだと少々ドライな印象ですがとても面倒見が良く、丁寧な教授です。
・坂田教授
こちらは企業経営の教授ではありませんが、国際経済法などの分野を担当しており、講義は柴田教授と同様に、雑談なども交えた面白い雰囲気です。
以上、ざっくりと解説しましたが、さらに踏み込んだ内容を聞きたい場合は、Twitterなどで入りたいと思っている部活サークルなどの質問箱で聞いてみるのも良いでしょう。
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